ファクタリングの審査は厳しい?審査の流れと通過率を上げるコツ

ファクタリングの審査は銀行融資と何が違うのか。審査で本当に見られているポイント、公表されている審査通過率、書類の準備方法、そして審査に落ちる典型的な理由まで実データで解説します。
01ファクタリングの審査は「売掛先」を見る
ファクタリングの審査が銀行融資と決定的に違うのは、審査対象が自社ではなく売掛先(取引先)である点です。
融資は「この会社は返済できるか」を見ますが、ファクタリングは「この請求書は期日に支払われるか」を見ます。買い取る債権が回収できるかどうかが本質だからです。
この構造の結果、赤字決算・税金の滞納・債務超過といった自社側のマイナス要因があっても利用できるケースがあります。逆に、自社の財務が健全でも売掛先の信用力が低ければ断られることがあります。
「銀行に断られたからファクタリングも無理だろう」という前提は当てはまりません。
- 最も重視される: 売掛先の支払能力・信用力(上場企業や官公庁は有利)
- 重視される: 売掛先との継続的な取引実績(入出金明細で確認される)
- 確認される: 請求書の内容と支払期日が確定しているか
- あまり見られない: 自社の決算状況、代表者の信用情報
02審査通過率は公表されているのか
「審査が甘い」「誰でも通る」といった表現を見かけますが、審査通過率を公表している会社はごく少数です。当サイトが11社を確認したところ、明確な数値を公開していたのは1社だけでした。
アクセルファクターは審査通過率93.3%を公式サイトで公表しています。
この数値を開示している事業者はほとんどないため、審査の通りやすさを判断する数少ない手がかりになります。ただしこれは全申込に対する数値であり、個別の審査結果を保証するものではありません。
またベストファクターは通過率ではなく平均買取率91.9%を公表しています。
これは債権額に対して実際に買い取られた金額の割合で、手数料や掛け目を差し引いた後の手取り水準の目安になります。通過率とは別の指標である点にご注意ください。
「100%審査通過」「絶対に通る」と謳う業者には注意してください。審査を一切行わないのであれば、それは債権の買取ではなく別の目的(実質的な貸付など)が疑われます。
03申し込みから入金までの審査の流れ
オンライン完結型の場合、一般的な流れは次のとおりです。対面型では途中に面談や訪問が入ります。
- 1申し込み(Webフォーム・電話・LINEなど)
- 2必要書類の提出(請求書・入出金明細・本人確認書類など)
- 3審査(売掛先の信用力と債権の実在性を確認)
- 4見積もり提示(適用手数料の確認。ここで断ることも可能)
- 5契約(オンライン契約または書面)
- 6入金(手数料を差し引いた金額が振り込まれる)
- 7売掛金の入金日にファクタリング会社へ送金(2社間の場合)
審査そのものにかかる時間は会社によって差があります。
日本中小企業金融サポート機構は審査最短10分、アクセルファクターは最短30分、一方でOLTAは見積もり回答まで最大24時間です。
具体的な流れはご利用の流れでも解説しています。
04必要書類を揃えることが最大の準備
審査通過率を上げるうえで最も効果的なのは、書類を不備なく揃えることです。書類の追加提出を求められた時点で、審査開始が数時間〜数日ずれ込みます。会社によって要求水準は大きく異なります。
各社公式サイトの公開情報より(2026-07-26確認)。
入出金明細は必ず求められます。 ネットバンキングの明細を事前にPDFでダウンロードしておくだけで、申込から入金までの時間が大きく変わります。
売掛先からの入金が継続的に確認できる明細は、そのまま「取引実績の証明」になるため審査上も有利です。
05審査に落ちる典型的な理由
審査に通らないケースには一定のパターンがあります。心当たりがある場合は、事前に対処するか別の会社を検討してください。
- 売掛先の信用力が低い — 設立間もない会社、過去に支払遅延がある取引先など
- 支払期日が確定していない — 見積書や発注段階の書類では申請できない会社が多い
- 売掛先が個人 — 事業者間取引が前提のため対象外となることが多い
- 債権額が下限に満たない — 30万円・50万円・100万円といった下限を設けている会社がある
- 支払期日までが長すぎる — 回収リスクの期間が長いと敬遠される
- 書類の不備・不整合 — 請求書の金額と入出金明細が合わないなど
売掛先が個人である場合は、「個人の取引先でもOK」と明記しているペイトナーファクタリングが数少ない選択肢です。
債権額が小さい場合は1万円から対応するlabol(ラボル)やペイトナーが候補になります。
「他社で断られた」という段階でも、条件の合う会社を探せば通る可能性は残っています。
06通過率を上げる実務的なコツ
- 1入出金明細を事前に用意する — 求められてから取得すると数時間〜数日のロス
- 2信用力の高い売掛先の債権を選ぶ — 複数の請求書があるなら優良先のものを出す
- 3支払期日が近い債権を選ぶ — 回収リスクの期間が短いほど有利
- 4虚偽の申告をしない — 発覚すれば審査落ちにとどまらず詐欺に該当するおそれ
- 5自社の条件に合う会社を選ぶ — 個人事業主可か、下限金額を満たすかを先に確認
複数社から見積もりを取るのは有効ですが、契約は必ず1社に絞ってください。同じ請求書を複数社に売却する二重譲渡は契約違反であり、詐欺罪に該当するおそれがあります。
会社選びの観点全体は失敗しないファクタリング会社の選び方、各社の条件比較はファクタリング会社11社を徹底比較をご覧ください。


